2月7日

大体の形はできてるので、細かいところをどんどん作る。

いつも胴体つくるのもあきちゃうんだけど、腹部球体は変な格好にできるから好き。

2月8日

何度も何度も作ってるのにいつも時間がかかるのが関節。

見た目と機能がぴたっとくる形が未だに決まらなくて試行錯誤。
2月9日

そしていつも最後になるのが手と足の先っちょ。

手は、このところ「仏像風」が気に入っている。

足は、自分の足がひらぺったくてめりはりがないので、見本に困る。

2月10日

やっと全部揃って、ひたすら磨く。

この「磨き作業」、なんとかならないかなあ。苦痛以外のなにものでもない。

2月11日

とりあえずつなげる。

とても人間とは思えないプロポーション・・・でも自力でぴしっと立ってくれたので思わず拍手。頭が重い・・・。

3月の人形展、小さい人形だけではやっぱり淋しいので、この腹部球体もだすことにする。

でも変な体型なので、普通のスタンドでは無理。困ったなあ。



COFFEE BREAK



§SIMISOLA by Ruth Rendell(洋書ペーパーバック)

今「一番死んで欲しくない作家」レンデルの、ウェクスフォード警部シリーズ。

ノン・シリーズものが「人間の正気の中に潜む狂気」を描いたものだとすれば、この警部シリーズものは「社会の常識の中に潜む偏見・差別」を描いたものが多い。

事件の発端は、エリート黒人家庭の娘の失踪。
やがて別の身元不明の黒人の娘の死体が発見され、彼女がどこかで奴隷状態で働かされ虐待を受けていた事実が明らかになっていく・・・。

表向きテーマは「人種差別による奴隷状態」だが、エリート家庭の娘が親に支配され、「結婚までは家に閉じ込められる」というもうひとつの「社会による奴隷状態」が真のテーマだろう。

この辺は日本にも共通しているが、「家から解放されるために結婚する」女性が多く存在する日本と違って、まず「職業安定所」にいって経済的に自立することを考える、というところが大きく違っておもしろかった。




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